医者恋シリーズ 俺様ドクターのとろける独占愛
「え……?」
今、とんでもないことが聞こえた気がしますが、幻聴とかでは。
疑う気持ちが大きく膨らむけれど、それを否定するように腕の力はこもる。
「あ、あのっ……」
「好きだという気持ちが迷惑だと言われても、悪いが簡単には忘れられないと思う」
ちょ、ちょっと待ってください、先生。
「君の返事をもらいたい」
「え、う、嘘ですよね⁈」
「嘘?」
私の動揺で震える声に、天笠先生は抱き締める腕を緩める。
腕の中にいれば顔を見られることもなったのに、急にこのどうしようもない顔面を見られてしまうことに躊躇する。
それでも目が合うと、追い討ちをかけるように赤面するのを実感した。
「だ、だって、天笠先生が……わ、私を好きとか、ドッキリか何かとしか」
私は何を言っちゃってるんだ。
そう自分にツッコミながら、そろりと目線を上げていく。
絡まり合った視線の先に見た先生のレンズ越しの目は、とても冗談を言っているようには見えてなくて、私から次の言葉を奪い去った。
「そんな嘘をつくか」