医者恋シリーズ 俺様ドクターのとろける独占愛
「あ、あそこです」
「おー、可愛い店だな。これは初回に白雪さんが一緒で良かった」
確かに、男性が一人で入るには勇気がいりそうな店構えだ。
しかも、売っているのは製菓材料……。
間違いなく場違いになりそうな予感しかない。
天笠先生は軽い足取りでお店の入り口へと向かっていく。
ガラス抜きの木枠のドアノブを掴むと、天笠先生は扉を大きく開いて私が入るのを待ってくれる。
「あっ、すみません」と無駄に慌てて店内へと足を踏み入れた。
中は、外観と同じくナチュラルアンティークな雰囲気で、外国の可愛い古民家のようだ。
だけど、商品はしっかりと陳列されて、お店としてしっかり機能している。
私のあとから入ってきた天笠先生は、店内を見渡しながら奥へと進んでいく。
「ああ、そうだ。今日はプライベートだから〝ちゃん付け〟で呼んでもいいかな」