医者恋シリーズ 俺様ドクターのとろける独占愛
「代わろう」
「えっ? あ、はいっ」
いつの間にか背後に見知らぬ男性が立っていた。と言っても、白衣を着たドクターという姿。
でも、見たことのない人だ。
振り向いた時、目の前にグレーのストライプのネクタイがあって、思わず見上げるように顔を仰ぎ見ていた。
背の高い人……と感心しながら。
「あ、あの……?」
私の立ち位置に行ったそのドクターは、黙ってのぶくんの包帯を巻き直していく。
突然現れたドクターに、今少し前まで文句を言っていたのぶくんも黙り込んでいた。
「目上の人間に対しての口の利き方がなってないように聞こえたが……いつもああなのか」
手際よく包帯を巻きながら、彼は突然のぶくんを責めるような言葉を掛ける。
のぶくんは完全に固まってしまっていて、つい横から「あのっ」と間に入ろう口を出していた。