セカンド・ファミリー(新バージョン)

「………確かに、今さらだよな」

和也さんは、ボソッと呟いた。

「和也さん……?」

顔を見るとさらに眉を寄せて険しい表情をしていた。
下を見ると拳を握り締めて震わせていた。

怒りを我慢しているのがよく分かるほどに

ダメよ。それ以上握り締めたら爪で
食い込んでしまう。

それに、負けないでほしい。
自分の気持ちに……。

私は、ソッとその手を握り締めた。

あなたは、1人ではない。
そう思ってほしかった。

「……春花……?」

和也さんは、驚いてこちらを見てくる。
私は、精一杯微笑んだ。

私は、何も役に立てない。だけど
せめてそばに居てあげる事ぐらいなら出来る。

頑張って……!!

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