セカンド・ファミリー(新バージョン)

私は、慌てて隣の自分の部屋に戻りベランダに出た。
やっぱり。

和也さんは、ベランダで座り込んでいる姿が見えた。

「かずな………」

名前を呼ぼうとしたけど迷った。
部屋の光で見える彼は、泣いていたからだ。

静かに涙を流す彼は、失礼ながら
とても綺麗だと思った。

でも、とても切なそうで
胸がギュッと締め付けられそうになった。

私は、黙ってベランダから出ると
和也さんの隣に行く。

冷たい風が吹いてきて身体が冷えそうだ。

気の利いた言葉をかけてあげられない。

せめて寂しい時に
そばに居てあげることしか思い付かなかった。

しばらく黙って隣に居ると和也さんが

「……俺さ愛人の子なんだ」

衝撃な一言を告げてきた。

えっ!?

「あの……それってどういう意味ですか?」

和也さんが……愛人の子ってことなのだろうか。

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