セカンド・ファミリー(新バージョン)

そこには、産まれる事が出来なかった
母さんと父さんの子供が葬られていた。

そこで見た……光景は、
今も目に焼き付いて離れない。

母さんは、涙を流していた。
いつも笑顔でびくともしない人なのに
子供を想い後悔をしていた。

理由を聞き……自分の知らない世界を知る。

世の中には、こんな親も居るのだと
死んでも……未だに泣いてくれる愛情がある事を
初めて知った。

愛情を知らずに育った俺には、衝撃だった。

そうしたら涙が溢れてきた。
俺もあんな風に愛されたいと思った。

傷つけても耐えられるように
心を閉ざしていたはずなのに。
泣かないように……感情を殺してきたのにも
関わらず涙が溢れて止まらなかった。

そんな俺を母さん達は、無条件で抱き締めてくれた。
初めて愛情を感じる事が出来た。

それ以来
俺は、変わろうと思った。
あの人達に相応しい子供になろうと決心したんだ。

母さんも父さんも自分の子供のように
愛してくれてたから
だからそれに応えようと……だけど

闇は、消えることはなかった。

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