セカンド・ファミリー(新バージョン)

心を深く閉じ込め……誰も信じられなくなっていく。
いずれ傷つけられるぐらいなら
1人で居る方がマシだと思い、誰にも心を
開かず。笑顔も失った。

それから小学4年の頃。
母さんと父さんが養子を探しに施設に訪れた。

だが、俺には……無縁の話。
そんな風にしか思っていなかったんだ。
最初は……。

なのに母さんは……俺を養子として引き取りたいと
申し出てくれた。

理由は分からない。
まともな会話すらしなかったのに。
他にたくさんの子供が居たのにも関わらず

引き取られても最初は、心を一切開かなかった。
何かあるのではないかと思い警戒をして
とにかく可愛いげのない子供だったと思う。

でも、そんな俺の態度に対しても
母さんは、いつも笑顔で接してくれた。

キツい一言を言ったり、無視してても根気よく
話しかけてくれて俺を否定しなかった。

父さんも同じで
俺に興味がありそうな物を探してくれたり
とにかく一生懸命に関わり合おうとしてくれたんだ。

少しずつだが、心が揺れ動いていた矢先
ある場所に連れて行かれた。

場所は、海の近くにあるお墓だった。

< 81 / 131 >

この作品をシェア

pagetop