星の雨〜闇夜こそ輝く星〜
「なぁ星。」


そう言うと神楽が真剣な目で見てきた。


「俺はさまだガキだし、お前を養っていくお金もまだ溜まり切ってない。まぁあと少しで溜まるけど…」


ん?養う?


「20歳になったら俺会社を継ぐんだ。まぁ継ぐって言っても日本の会社だけで父さんと共同経営だけど。でも俺は、20歳になったらお前と結婚したいって考えてる。」


嘘…え?何それ。



「だからさ。20歳になったら俺と結婚してくれ。どんなに辛い道でもお前と星空のように光溢れる人生にしていきたい。俺一人じゃ無理だ。だからお前と手を取って休みながら歩きながら時に走りながら笑って過ごしていきたい。」



「だからまだ結婚指輪は無理だ。でも約束の指輪ならいいだろ?」




「それって婚約?」


「そう。お前の答えは、YESしか認めないからな。」



自信あるんだ。笑
前にもプロポーズされたけどそれは、これからのことって感じだった。


でも今は、完全に婚約指輪。左手にはめてもいい指輪だ。


うん。神楽。私もYESしか言わないよ。


だからいろんな国の言葉で


「Si、ja、oui、YES」



「いろんな国の言葉?」


「そう。神楽ありがとう!!大好き」


「めずらしい、俺もだよ。」


そう言ってどちらからともなく抱きしめる。


「星。お前の家族に合わせてほしい。」


え?!それって親に会うってことだよね…まじですか。
< 283 / 349 >

この作品をシェア

pagetop