ダメ。俺のそばにいて。
「茉優〜、どこかに行くときはちゃんと言ってっていつも言ってるのに…。」
「ごめん、だって突然だったから…。」
ちら、と茉優の隣のゴミ箱に目を向ける。
ああ、なるほど。ゴミ捨て帰りの途中に囲まれたわけね。
「ちょっと、あんたいきなりなに…!?私は相原さんに話があるだけなんだけど…!?」
「話?なんの話ですか?」
まあ、あらかた見当はついてるけど。
「私の彼氏をその子が取ったの!3ヶ月も付き合ったのに相原茉優を好きになったって振られたのよ!?!?後輩のくせに色目使いやがって!」
はあ、なるほど。
どうしよう、聞いたはいいけどため息しか出てこない。
残念ながら茉優も私もこういうシチュエーションには耐性がつきまくっているから、正直言うと「またか」という感想しかない。