ダメ。俺のそばにいて。




「…なに笑ってんの、」



「あははっ、ううん、別に。でも、やっぱり私は、久遠くんがゆったりしてるの好きだよ。」



「………、そう?」



「うん、なんか癒されるっていうか…、なんていうの?一緒にいて落ち着く?」




そう言って視線をうつすと、綺麗な瞳が見開かれてることに気づく。




…待って、私、なんか恥ずかしいこと言った?




我に返って、ハッとする。




いや、待って…、この前久遠くんに言われて全力で照れたセリフ、まんま返しちゃったじゃん…!




加えて、「好きだよ」って言っちゃてるし!




いや違う、それは久遠くんの喋り方とかの問題であって…!




わーって慌てる私を横目に、久遠くんは満足そうに笑う。



「俺も星玲奈といるの好き。」




お、追い討ち…!!



なんで恥ずかしげもなく言えるの!



おかげでこっちは大パニックです!



慌ててる私を見て、面白そうに笑う久遠くんは絶対確信犯。




そんなに私、動揺が表に出てるかな!?




いや出てると思うけど!




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