学校一の人気者に告白されました
彼女がいるからとか、スルーするとか…できなかった?



陽向くんのことだから、無視はしないんだろうけど。



守備をしている陽向くんを見て、女の子たちがキャッキャと騒いでいる。



うー、やだ。



ヒットを打って走っているランナーより、女の子たちからの注目を浴びてる。



これで陽向くんがバッターボックスに入ったらどうなるのか。



この回が終わり、陽向くんがベンチに戻ってきた。



「あーあちぃ。千衣、飲み物取って」



日差しが強いのもあって汗だくで走ってきた陽向くん。



…知らない。



プイと顔を背けると、反対側から回りこんできた。



「エラーしたから怒ってる?」



「違うよっ」



また反対側を向き、陽向くんと視線を合わせないようにする。



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