学校一の人気者に告白されました
「まさか。かわいいギャラリーがいた方がみんなやる気でるよね。いいんじゃないかな」



さっき先輩が言ったことの受け売り。



平静を保ちつつ、軽く笑みなんて浮かべてみる。



つっ…辛い。



頬がピクピクして今にも引きつりそう。



けど陽向くんはそんなことには気づいてないみたい。



「俺は千衣がいればいーけどな。見た?さっきの俺のファインプレー!」



「エラーしたところしか見てない」



「げっ」



本当は全体的にあんまりよく見てない。



陽向くんのポジションはここからだと遠いし、攻撃する側じゃないとイマイチ応援する気になれないっていうか。



「お前らなにサボってんの。さっさと守備つけよ」



自分たちのチームの攻撃が終わった後も、陽向くんが色々聞き出そうとするからベンチから動けなかったメンバーが、やっとのことで腰を上げた。



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