学校一の人気者に告白されました
そうだよね、これってついで。



友達とも遊びたいけど、あたしとも会えるし一石二鳥?



「じゃ、抜けるわ」



先輩はすっごく嬉しそうに帰って行った。



よかった…元はと言えば、ケンカの原因を作ってしまったのはあたしだもん。



別れることになったなんて知らなかった。



「どーする?俺らも帰ってもいーけど」



陽向くんがコソッと話してくる。



「ううん、せっかくだし見て行くよ。たまにはこういうのもいいかな」



本当は慣れないけど…先輩も帰ったしここで陽向くんもってなるとみんなもガッカリしそうだよね。



9回裏が終わると、みんながベンチで一斉に着替え始めた。



「えっ…あ、あたし外に出てるね!」



びっくりしたぁ、あたしがいてもお構い無しなんだもん。



フェンスの外に出て、陽向くんが来るのを待つことにした。



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