学校一の人気者に告白されました
はぁ…。



「ファミレスにでも移動する?腹減ってきた」



ひとり一つのサンドイッチでは足りないみたいで、誰かがそう言い始めた。



「あたしたちも行っていいですかー?」



すかさず女の子たちが手をあげる。



「もちろん~」



大喜びの男の子たち。



そして陽向くんは…。



自分の友達と話すことに夢中になってる。



隣に座っていた女の子は、うまく話せなかったのか他の女の子の方へ戻っていた。



女の子のこともだけど、あたしのこともすっかり忘れてるよ。



ほんっとにもう、自由だなぁ。



あたしを今日ここに連れて来る意味って、ないよね?



知らないメンバーともワイワイできる性格ならいいけど、そうじゃない。



これが陽向くんの彼女としてのあたしの試練だとしたら、とてもじゃないけど乗り越えられる気がしない。



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