学校一の人気者に告白されました
感じ悪いかもだけど、帰っちゃおう。



持ってきた荷物をバッグに詰めている陽向くんに近寄り、話しかける。



「ねぇ…」



「ん?ああっ、千衣も行くよな。腹減ってるだろ」



「ちょっと用事思い出したの。あたしは帰るね」



「えーっ」



えーっ、じゃないよ!



人の気も知らないで…。



ムッとしないようにするのがせいっぱい。



「陽向くんは友達とまだ遊びたいよね?行って来て」



「いやー、俺も帰ろーかな」



といいつつ、目線は友達の方。



元々、あたしは来る予定じゃなかったし。



うまく溶け込めないのも、自分のノリが良くないせいだってわかってる。



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