魔法界の魔法使いには人間界の魔法使いに負ける落第生がいます
エピローグ
「そろそろ冬本番ね」

「そーだな」

あら、はじめまして

優鈴学園初等部5年生の木谷聖理奈よ

魔法属性は読心術

残暑もなくなり、すっかり冬が来たと感じる11月

寮からの道を、あたしと美里とで歩く

なぜかにやけが止まらない美里

こっそり心の中を読む

あらあらあら・・・・・・

「シスコンも大概にしなさいよ?」

「は?」

「昨日、夜中までずーっと和先輩と電話してたのね?」

「ばっ、ちょっ聖理奈?!」

途端にあわあわしだす美里

やっぱり・・・・・・美里は面白いわ

でも、何かが違う

何かが足りない。そう思うようになったのは夏だ

臨海学校が終わって少し経ったころから・・・・・・

それに、変なのよ

臨海学校の写真が、全く届かないのよ

写真はたくさん撮っていたはずなのに、1枚も生徒にあげないなんてこと、有り得るかしら?

あたしだけじゃない。美里も

いいえ、美里だけじゃなく、クラスのみんなも先生方も、果てには特別系まで

全員が、物足りなさを感じていたわ

どうしてかしらね・・・・・・




この疑問は


今日、解決することとなった─────





















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