俺の嫁になれ~一途な御曹司の強すぎる独占愛~
後藤君は、私に優しく声をかけて営業に向かった。
それからしばらくすると、社内便が届いて、いつものように自分宛に届いた郵便物や荷物を開けていく。
あっ、黒崎君の名刺が届いてる。
付箋を一枚取り、メッセージを書いて名刺の箱にペタッと貼り付けると、早速彼の元へ。
「黒崎君、名刺来たよ」
書類に目を通している彼の机に名刺を置く。
「ああ、ありがと」と言いながら黒崎君は名刺にチラリと目を向ける。
そこに貼られた付箋を見てその秀麗な顔を歪め、私の書いた文面を読み上げる彼。
「今日、ランチ一緒に食べませんか……?」
「最近、私、仕事頑張ってるから、そのご褒美にって思って」
夜桜見物は無理みたいだし。
ニコニコ笑顔でお強請りすれば、黒崎君は冷ややかな顔で私を振り返った。
「こら、会社の備品使ってランチに誘うな」
黒崎君は付箋を剥がし、丸めてゴミ箱にポイと捨てる。
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