副社長と恋のような恋を
「あいつ、顔がいいからいろいろな女が寄ってくるんですけど、川島の本質や本音に向き合ってくれるような女はいなかったんです。勝手に自分の妄想する王子様像を押し付けて、自分をお姫様のように扱ってもらうことばかり考える女が多くて。川島が酒井さんを選んだ気持ちわかる気がします」
平井さんは私に微笑むと、川島のことよろしくお願いしますと言って副社長のほうへ向かった。
まさかこんなことを言われるとは思わなかった。ぼーっと平井さんと話す副社長を見つめる。おもしろい話題なのか、副社長は声をだして笑っていた。男友達の前だからか、少し子供っぽい感じがした。
「麻衣」
「あ、はい」
急に呼ばれて、返事をしたせいで声が少しひっくり返った。
「なに、ぼーっとてるんだ」
「あの、天井のステンドグラスがきれいだなと思って。もし、ウェブで使うなら、ああいうステンドグラスもいいんじゃないですか?」
とっさに言ったことだけど、副社長は気に入ったらしく、天井の写真も撮っていた。
教会の写真を撮り終えると、次はドレスを見に行くことになった。
平井さんにも事前に言っているようだし、もう試着するしかないんだろうなと思って、なにも言わなかった。
平井さんは私に微笑むと、川島のことよろしくお願いしますと言って副社長のほうへ向かった。
まさかこんなことを言われるとは思わなかった。ぼーっと平井さんと話す副社長を見つめる。おもしろい話題なのか、副社長は声をだして笑っていた。男友達の前だからか、少し子供っぽい感じがした。
「麻衣」
「あ、はい」
急に呼ばれて、返事をしたせいで声が少しひっくり返った。
「なに、ぼーっとてるんだ」
「あの、天井のステンドグラスがきれいだなと思って。もし、ウェブで使うなら、ああいうステンドグラスもいいんじゃないですか?」
とっさに言ったことだけど、副社長は気に入ったらしく、天井の写真も撮っていた。
教会の写真を撮り終えると、次はドレスを見に行くことになった。
平井さんにも事前に言っているようだし、もう試着するしかないんだろうなと思って、なにも言わなかった。