私の失恋の行き着く先は…No.6
「緑川くんから差し入れ。大阪出張行く前にお願いされたの」
「これを、緑川主任が…?」
「心配してたから、後で電話でもしといたら?じゃあ、子ども迎えに行くわ。お大事にしてね」
「はい。ありがとうございました」
貴子先輩はあっという間に去って行った。
ビニール袋をテーブルに置いて中身を出してみると、風邪薬にのど飴、栄養ドリンクにお茶、おにぎり、サンドイッチ、カップ麺、プリン、ヨーグルト、アイス、お菓子などなど、いろいろな物が入っていた。
「これ全部、緑川主任が…?」
とうとう我慢していた涙が溢れ出した。
ひとしきり泣いて、まずは貴子先輩にお礼のメールを送った。
それから緑川主任に電話を掛けた。