私の失恋の行き着く先は…No.6
いつも寝起きはいいほうなのに、今は身体が重くて仕方がない。
ノロノロと起き上がり、インターフォンの画面を覗くと貴子先輩が映っていた。
「貴子先輩?」
「居た!無事?何度か連絡入れたんだけど返事がないから来ちゃった」
「すみません!今開けます!」
スマホを取り出して見てみると、貴子先輩からの電話やメールが数件入っていた。
緑川主任からも電話が掛かってきていたみたいだ。
「貴子先輩、すみません。今目が覚めたところで…」
「いいのよ!多分そうだろうとは思ってたから。子ども迎えに行く前に寄っただけだから、気にしないでよ?」
「ありがとうございます…」
「しっかり休んでまた月曜日に、ね?それと、これ」
貴子先輩からずっしり重そうなビニール袋を渡された。