絶対に守るから。
きっと彼女は今、笑っている。笑顔を作ってハウラムを送り出している。そして、約束が叶うようにハウラムに魔法を掛けている。ハウラムの目が鬼の目に近付いたという事は彼女が掛けたのは鬼の潜在能力を引き出すための魔法か。
生き物か建物か。量か形が多い、または大きな何かを壊したり殺したりするつもりなのかもしれない。触れられなくなるというのは罪人として捕まるか、人を殺す、または人生を壊すなどをして彼女と同じように人に触れる事を躊躇するようになるからなのだろう。たまに見せていた冷たい目は約束のせいであったか。
なぁ、お嬢さん。俺はまだお嬢さんの事しか信じちゃいない。でもな、ハウラムの愛だけは信じられるんだ。ハウラムの愛だけは本物だと思うんだ。そうやってハウラムに愛されているお嬢さんには止められる権利があると思う。行ってほしくないのであれば、行くなと甘える権利があると思うんだ。

「ヘゥイン」
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