Deal×Love
少女漫画のヒロインもそうだった。

自分に振り向いてもらうために奮闘してた、アリサみたいに。

告白した時の私の気持ち。

振り向いてもらえないのは分かっているけれど、それでも海さんに私の気持ちを知ってて欲しいって思ったのは、彼が欲しいと思ったから。

でも、このまま何もせずにいるのは嫌だ。

振られると分かっていても、この恋をどうにかしたい。

海さんの瞳に少しでも映りたい。




次の日の朝から、六時には起きることにした。
海さんに会いたいから。


「海さん、おはようございます」

私が声を掛けると既にスーツをピシッと着ていた海さんは一瞬目を見開いたが、
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