Deal×Love
「じ、じ、自分で計りますっ!」

私は慌てて目の前の体温計を掴む。

「残念」

海さんは楽しそうに笑っていた。

さっきの海さんの顔、洸君と重なって見えた。
仕草まで似てるなんて初めて思った。


熱を測ってみると三七.〇度。


「まだ今日は安静にしてないとね」

測定完了の音を聞いた海さんは、ソファーで座っている私の所に体温計を確認しに来た。

「朝食を作ったよ。食べよう」

「はい……」


いつの間にかテーブルには食パンとハムエッグとサラダが私と彼の分が並んでいた。
私が計温している時に並べたようだ。

本当の夫婦みたいで嬉しくなる。
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