Deal×Love
「椿さんはもうすぐ高校の卒業を控えてらっしゃるとか」

「……」

私は神島家の御子息様に質問をされるが私は黙《だんま》りを貫く。

作戦その三、黙り作戦。

「椿さんはご趣味は?」

『カッコーン!』

鹿威しが私の沈黙を誤魔化してくれた。
ありがとう。

でも会ったばかりの人だが悪い人には見えず、失礼すぎる自分の態度に罪悪感が沸いてしまい、私は心の中で謝罪した。

「華道です」

すると左隣から低い声。
黙っていたらお父様が勝手に答え始めた。
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