Deal×Love
「椿は俺と二人にはなりたくないの?」

振り返った海さんが訊いた。

首を傾げた時に、彼の真っ直ぐな前髪がサラっと横に流れた。

その仕草が子供っぽくてドキリとする。


「なっ……なりたい、です……」

ドキドキしながらもそう返すと海さんは満足そうに微笑んだ。

「じゃ、行こう」


そして今日も手を繋がれて歩く。

私達、カップルに見えるのかしら。

そう考えると顔が緩んでいきそうになり、私は顔がニマニマしそうになるのを堪えながら歩く。
だってこんな大勢の人が居る中、ニヤけていたら怪しい人間に見えそうだし、それに海さんにイジメられそうだから。

それにしても親子連れが多いな。
視界には必ず親子連れが映るから。

子供は皆楽しそうに笑っている。

お父さんとお母さんと手を繋いで、皆、笑顔……
< 302 / 424 >

この作品をシェア

pagetop