Deal×Love
娘を売り飛ばして自分は優雅な暮らし、それでも自分が親だと言うわけ?

父の顔がどんどん憔悴していく。
こんな父、見たことが無い。


「椿……お金がないって、どういうこと……?」

父の隣に居る母が呆然とした顔で呟いた。
母は未だに何も聞かされていなかったようだ。


「私は家のために結婚をしました。今、アルバイトもしています。稼いだお金は将来海さんに返そうと思いながら働いています。家事だって胸を張って出来るとは言えませんが、ある程度は自分で出来るようになりました。でも慣れない水作業のせいか、手はあかぎれと手荒れでボロボロになりました」

私はどれだけ周りに甘やかされて育ってきたのか分かったの。
だからそんな自分を変えようと思ったの。

それなのに貴方は何も変わってない。


「私は私なりに頑張ってきたんです。貴方はそこまで頑張ったことあるんですか?」

私がそう言うが、父は視線を下に向けたまま黙ったまま。
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