Deal×Love
すると父は再び目を見開いた。
隣に居る母も驚いている。
きっと後ろにいる桜はハラハラしているに違いない。

父にこんなにも反抗したのは初めてだからだろう。


「お前は親に対してそんな態度を取って良いと思っているのか!?」

父はまたすぐに眉間に皺を作って激昂した。
やっぱり思った通りの反応が返ってきた。

「どれだけ贅沢な暮らしをしてきたと思ってるんだ!」

しかも余計な言葉を付けて。


贅沢な暮らし?
それを私から望んでいたと?

言い分を聞いてから冷静に返そうと思ったが、私の癪に触れた。


「私は贅沢がしたいと望んだことはありません!」

私は自分で働いてみて、お金を稼ぐ大変さを知った。
父の苦労を少しだが知ったと思う。
でもね、


「親と言うなら、娘を売り飛ばす親なんて居るんですか!?娘を売り飛ばす前に骨董品なり、この御屋敷を売るべきなんじゃないんですか!?それでも自分が親だと言うんですか!?お金がないなら、まずこんな裕福な暮らしを止めるべきでしょ!」
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