Deal×Love
海さんが私の溢れた涙を優しく拭ってくれた。

そして次に私の唇に人差し指をゆっくりと滑らせた。

触れられた唇から全身へと一気に熱が広がっていく。

目の前の海さんは何故か艶かしく笑っている。

その顔にも、変に動悸が上がる。


「椿、分かんない?」


突然、海さんが訊ねてきた。

分かんない?
何が?

「何がですか?」

私は頭上にはてなマークを浮かべながらそう返すとクスリと笑われて。

「目を閉じてよ」

「え?」

目を閉じる?
何で?

キョトンとすると、再びクスリと笑う海さん。
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