Deal×Love
「でも確かにあんなイケメンに花束抱えられてやって来られたら、ドキドキしない方が頭おかしいわ」

アリサがうんうんと首を縦に振りながら言う。

「だよね、そう思うよね」

やっぱり私のこの胸の動悸は正しい反応のようだ。

「とりあえず自由になるための卒業旅行を楽しもう!」

「そうだね」




私達はそれから一週間のオーストラリア旅行を満喫した。

そして旅行から帰国した日、突然知らない番号から携帯に着信が入る。


『大祖父様に会ってもらいたいんだ』

とりあえず出てみたら、海さんだった。

そういえば私達結婚するのに、番号すら教えてもらってなかった。

まぁでも契約の結婚だからね。
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