Deal×Love
「男がいっぱい！！！」

「アリサ、恥ずかしいからせめて小声で……」


大学の入学式、テンションが上がりすぎて大学の門の前で大声を上げるアリサ。

でも少し気持ちは分かる。
男の人が普通に学校の中を歩いているのが不思議な光景。
高校まで私が関っていた男性は、学校の年配の教師や、運転手の園田さん、あとは御父様と御父様の秘書くらい。
しかも毎日車で送迎されていたし、学校と家との往復だったので男性と関わることが無かった。

だから私達にとって目の前にあるこの世界は、別世界にしか見えないのだ。

「そういえば新婚生活はどう？」

「新婚生活っていっても偽物だからね」

「なにそれ！漫画みたいな『お前は俺の嫁だから何しても良いんだよ』的な攻められちゃう展開はゼロ！？」

『』の部分を海さんの真似をしてか、低い声で言って何故か興奮しているアリサ。
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