Deal×Love
「じゃあ行ってみようか。でもどうやって参加するの?」

そう訊くとアリサは門をくぐった先で紙を配っている人達を指差しながら口角を上げた。


「サークルに入るのよ」






辺りはガヤガヤ騒がしい。

女の子が男の子の腕にくっついたり。

男の子が女の子に食べ物を食べさせてあげてたり。

なんて大胆な人達なんだろう。


「海さんに怒られたりしてない?」

そんな騒がしい中、隣に居たアリサが私に訊いた。

「しないよ。だって私の方が帰りは早いもん」

そう返しながら私は目の前にあった揚物を箸で摘む。
< 76 / 424 >

この作品をシェア

pagetop