Deal×Love
「本当にノー干渉なのね。うげ、油っこい……」

アリサもそれを箸で摘んでパクリと食べたがお口に合わなかったようだ。
顔を顰めて、食べかけの揚げ物を自分のお皿に置いた。

あれからここ連日、アリサに引っ張られるがままコンパ三昧。
あの家に一人で居るならアリサとコンパに行った方が楽しいと思うから、私も何も言わずついてきている。

「王子様なんていないわね。御飯もクッソ不味いし」

「だね」

アリサと私は数日間コンパに参加したが、ピンとくる人はお互い一人も居ないし、料理も人生で初めて食べるものばかりで戸惑いも隠せず。

というか、何故か私達の周りに誰も寄って来ない。
まぁ別に良いけども。
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