Deal×Love
名前を聞いて、私はフリーズ。


「神島って、まさか、海さんの弟……?」

私は口をパクパクさせながらそう訊くと、訝しげな顔を作る彼。


「海のこと知ってるのか?兄貴を」


そりゃ似ているに決まっている……

兄弟なんだから!!


その時、朝感じた頭の痛みを思い出して、クラっと立ち眩みが襲ってきた。
倒れそうになる私の背中を支えて「大丈夫か?」と私の顔を覗き込んできた。


本当に似てる……海さんに。

海さんをこんな近くから見たことは無いけれど。


「何その目、誘ってんの?」

「え……?」
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