恋愛相談



この事実は、結構ショックなものだ。


かわいくて、運動神経がバツグンで、頭がいいとなると、私なんかが勝てるところが一つもない。





千佳といると、劣等感にさらされる。



一緒にいると私と千佳を比べられるし、何より、自分自身が比べてしまい、ショックを受けてしまう。


ショックと同時に、少し彼女をひがんでしまうことがある。同じだけ努力しても、彼女の方が完璧だから。


でも。

「ねー、恵ぃ。例の件、どーなった?」


私と千佳がいるところに突っ切ってきたのは、テニス部の紺野日和だった。




例の件、とは聞かなくてもわかる。恋する女の子の悩み相談だ。



千佳がポカンとする。慌てて日和が「恵借りてくね!」と私の手を引っ張り、隣の空き教室へと向かう。
< 5 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop