2番目に君を、愛してる。
翌日からーー面倒なことに、阪本さんは過剰に私に干渉するようになった。
「波木さんとはあまりお話ししたことなかったよね。私、阪本 絵梨佳です」
知ってるよ。
クラスメートの名前があやふやな私でえ、あなたのことは知ってる。
肩まである髪の毛先はくるんとカールしていて、ふんわりとした雰囲気の女の子だ。
細身で色白で、守ってあげたくなるような可愛らしい女の子。
八重歯がまた、可愛らしさを演出している。
「波木さんにお願いがあるの」
「お願い?」
わざとらしく聞き返す。
隣りのクラスの人が私を訪ねるなんて、もちろん理由があるよね。
そしてその理由も、分かってるよ。
「波木さんのお兄さんに昨日のお礼がどうしても言いたくて、良かったら近いうちにお会いできないかしら?」
「兄は、忙しいので…難しいかと」
「少しでいいの。お願いします!」
両手を合わせてもじもじさせた。
「兄は優しい人で、あなたでなくても、他の誰であっても助けました。だからあなたが気にすることなんて、これっぽっちもないわ」
絶対に会わせるものか。
なぜか頑なにそう思った。