2番目に君を、愛してる。
「良かったって…」
「もうしばらく君を守ること、俺に任せて」
調子の良い言葉に騙されてあげない。
「でも私が行きたいと言ったら、青山先生に託すのですよね」
「知ってる?」
「なにを?」
「刑事の仕事のひとつに尾行があるんだ。素人には100%気付かれない自信もあるよ」
尾行。
聞きなれないし、あまり上手く想像できない。
「君と教師を尾行するくらい、俺には容易いってことだよ。万が一、危険が迫ってもすぐに助けられる距離を保つことは容易い。だけども外より、"数学準備室"が危なそうだね」
私と先生を尾行してくれるつもりだったのか。
そんな面倒なことをしてまで、気分転換をさせてくれようとしたのだ。
そしてもし仮に私が青山先生と出掛けたら、新藤さんはこっそりと完璧な尾行をして。帰宅した私になんともない顔で『楽しかった?』って聞いてくるのだろう。
新藤冬樹とはそういう人だと、
分かっているはずなのに、
どうして私は自分のことばかりなのだろう。
もう、間違いたくない。
ーーだから勇気を出して聞いてみる。
「新藤さん、良かったらどこか出掛けませんか?」