2番目に君を、愛してる。

「行こうか」

すぐにいつもの優しい微笑みを浮かべて新藤さんは出口に向かって歩き出す。

少し休憩をとって残りの水槽を見て回る予定だったのに。どうしてーー帰るなんて、言うんだろう。


新しい思い出を作りに来たのに、どうして。


ここで帰りたくないと言うから子供なのだろうか。

「そうですね」そう笑って、後を追うことが大人なのだろうか。


新藤さんの後ろ姿が遠くなる。
彼はずっと私のバッグを持ってくれていた。

彼の方こそ、私なんかと一緒に来なければ良かったのにね。そしたらもっと楽しめたのに。


とぼとぼと彼の後を追う。

謝る機会を逃してしまった。





ーーしかし、

彼は出口を通り過ぎた。




ん?



「なっちゃん、タピオカ好き?」


「え?」


「あと10分でイルカのショーが始まるようだけど、飲み物は持ち込めるみたいだよ」


「イルカのショー?」


「あれ?興味ない?」


タピオカの看板の前で新藤さんは首を傾げた。

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