2番目に君を、愛してる。
「…はい」
彼の言葉に頷く。
一歩間違えれば事件に巻き込まれることだってあるだろう。ーーそんなこと、分かってる。
私だって、そんなに良い道を歩んできたわけじゃない。
「分かってくれて良かった。君に忠告したばかりで悪いんだけどーー」
「なんでしょう?」
「しばらく此処に泊めてくれる?」
もちろん泊めるつもりではいたが、"しばらく"とは思っていなかった。
「ーーこの狭い部屋にですか?」
私は良くても新藤さんが嫌なのではないか。
清潔にしているつもりでも虫はよく出るし、騒音だって気になる時もある。
快適とは言いがたい生活になるだろう。
「詳しくは言えないのだけどね。上手くまいてきたつもりでいるけれど、もし尾行などされていたら君が危険に晒されるから。だから少しの間、君を監視させて欲しい」
そう語る貴方の目は真剣で。
断ることもできたはずだけど、素直に頷いてしまった。
危険に晒されているとか、相手が刑事だから警戒心を解いたとか、そんな理由ではなくて。
ひとりで居ることが、少し寂しいと感じてしまったんだ。
人の温もりに触れ、誰かと一緒に居ることの温かさを思い出してしまったのだろう。