2番目に君を、愛してる。
そして電車の中で私たちは肩を寄せ合い、少し眠ってしまった。
慣れないことして疲れたせいもあるだろうけれど、彼の隣りは安心できて眠気を誘う。
眠れなかった日々が、嘘のようだ。
「重い荷物をずっと持たせてすみません」
ボストンバッグを居間まで運んでくれた新藤さんは疲れた表情を見せるどころか、相変わらず清々しい。
結局、雨は降らず、彼の言う通りに荷物を減らせば良かった。
「意外に軽かったよ」
「すぐにコーヒー淹れますね」
「ありがとう。なっちゃんさえ良かったら、少し話さない?」
「……はい」
話してしまおうか、
あなたを"1番目"に想っていることを。
お揃いのマグカップを出してお湯を沸かしながら、駅で買った夕刊を広げている新藤さんの横顔を見つめる。
事件が解決して、心が落ち着いただろうか。
ポーカーフェイスの新藤さんからは何も読み取れない。
突然、部屋の中に涼しい風が舞い込む。
「え…」
こっそり新藤さんの横顔を見ていた私の視界に、揺れるカーテンが映った。
反射的に立ち上がった新藤さんは言葉を発せずに、鋭い眼光を向けた。
けれど
私は一歩、前へ踏み出す。
「お兄ちゃん…?」