2番目に君を、愛してる。

新藤さんの口元は少し笑っていた。
からかわれているのか、本気なのかよく分からない。


「……けれど、心は渡せませんから。私は好きな人がいるんです」


「心なんていらないよ」



あっさりと切り捨てた新藤さんはコーヒーのプルタブを開けて、小さく笑った。


「昨日まで彼女だった婦人警官の心が俺に向いていなかったことは確かだし、俺も今まで女性に心を奪われたことはないよ」


「……」


「…だから別に君のせいで別れたわけでもなく、君が責任を感じる必要は一切ないんだ」


あれ?
フォローされてる?


「君の好きな人にその気持ちが届くと良いね」


皮肉な言い方からは程遠い、優しい声だった。
まるで私の恋を応援してくれているかのように。


そうだった。
この人は最初から彼女と別れたことを私に隠した。理解ある恋人だから大丈夫だと安心させるための嘘をーー全然、大丈夫ではなかったけど。

事実を伝えることで私が傷付くならと、優しい嘘をついてくれた人だ。

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