2番目に君を、愛してる。
いつもはシャワーを浴びてさっさと風呂場を出るが、今日は念入りに髪を洗った。
というのも私のお風呂の所要時間は10分程度で、肩よりも少し短めのミディアムショートの髪を洗い、ボディーソープをたっぷりつけて身体を流し、さっさと出る。
薄化粧で丹念にメイク落としを活用する必要も、バスタブにお湯を溜めて長湯するタイプでもない。
兄にはお前は男みたいだとなじられていたため、新藤さんに引かれないよう今夜は気持ちゆっくり入った。
ドライヤーが新藤さんの手元にあるため簡単に水を拭き取り、居間に戻る。
新藤さんは頬杖をつきながら参考書をパラパラとめくっていた。
私の気配に気付くと、英語の単語帳を見せてくれる。
「これ、俺も使ってたよ。懐かしい」
「担任の青山先生に一押しされて」
「へぇ」
まぁ青山先生は英語の担当教師ではないのだけど、なんでも知っているんだよね。
「おいで」
「勉強ですね」
隣りに座り、参考書を覗き込む。
「先に髪を乾かしてあげる」
「とんでもないです!」
「昨日乾かしてもらった、お礼させてよ?」
そう言って昨夜の私と同じようにさっさとドライヤーの電源を入れてしまい、こちらの反論はかき消されてしまった。