2番目に君を、愛してる。

「学校どうだった?」

いつも話題を提供してくれる美崎さんとの会話が多く、新聞を読んでいることが多かった新藤さんが今日は自ら話しかけてくれた。


「…新藤さんはどんな学生時代を過ごしてましたか?」


話せるようなことなんてない。
今日もクラスメートと言葉を交わすこともなかったし、唯一、青山先生とコーヒーを飲んだことくらいしか話題にできない。


「それなりかな。友達もそれなりにいたし、勉強もスポーツもまぁまぁ。俺、当たり障りなく過ごすことが得意なんだ」


「それは逆に凄いですよ!私なんて上手くいかないことばかりで…」


きっとそれなりに素敵な恋愛もしてきたのだろうね。


「上手くいかないこと?」


「高校生として友達がひとりもいないことって寂しくないですか?」


「なっちゃんから話しかけてみたら?君はとても魅力的だから、すぐ友達ができると思うよ」


さらりと"魅力的"なんて言われてしまった。
照れ隠しに窓の外に視線を向けた。

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