お見合いから始まる恋→結婚
私はしばらくして気になる事を思い出した。

「こないだ尚登さんのお兄さんに会ったの。」

そう言うと尚登さんの表情が曇った。

「どこで?」

「あのね、私の大学の図書館に書籍を借りに来たわ。○○大学の准教授さんなのね。」

何とも言えない顔で私を見る尚登さん。

尚登さんはお兄さんが一人いる事は話してくれていたが、それ以上の詳しい話はなかったような気がする。

「何か言っていた?」

私はお兄さんの最後のセリフを思い出していたが、それは胸にしまう。

「お見合いは自分に来た話だったって。」

その言葉に少しほっとする顔を見せた尚登さん。

「そっちの話か。」

ボソッと尚登さんが言った。

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