※「触るな」って言ってるのに、彼には伝わらないようです。

その後も元彼、トモダチ、今気になってる人、仕事、目まぐるしく話題が変わる夢の話に相槌をしつつ、何杯目かのお酒を飲む。


夢は饒舌に喋ったせいか、いい感じに酔っているようだ。
普段なら2軒目、3軒目と行くけれど今日はそうはいかなそう。


「んーー。なんかやっぱ仕事終わりってようよねぇ。」


若干頬が赤い夢は、自分の顔に触れながらニコッと笑う。


「うん。そろそろ帰ろうか。」


「えーーー!何でよ!!まだまだ行こうよ!!」


今度は頬をプクっと膨らましながらむー。っとする夢。


「いいよ!って言いたいところなんだけど、あたしも昨日寝不足だし、何より酔ったアンタを持ち帰るの毎度面倒なのよ。」



「ぶーー。」



「そんな顔してもダメなものはダメ。ほら今日はもう帰ろ。また話し聞かせて。どうせ1週間も経てばまたころころ状況変わってるんでしょ。」


「へへへ。それほどでもー。」


「褒めてねーし。」


ぎゃあぎゃあ言いつつも、あたしも結構ほろ酔いだ。
お会計を済ませて外に出ると涼しい風が心地いい。


「じゃ、お疲れ!またすぐ行こうね!」


「うん。気をつけて帰ってね。」


帰りも大きく手を振る夢にクスッとしながら、やっぱりあたしも小さく手を振って別れた。


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