※「触るな」って言ってるのに、彼には伝わらないようです。


ーーーーーー



「ーーん。」


やけに眩しい。



帰宅してからカーテンも閉めずに寝ちゃった?


まだ開ききらない目をいいことに、もう一度眠りに落ちてしまおうかと思う。


思った。


思ったけど…。


ーガバッ!!!


一気に起き上がり覚醒してあたしは周りを見渡して唖然とする。


…嘘でしょ…。


1度見た、黒でまとめられた部屋。


遮光カーテンが中途半端に空いているせいで、ちょうど寝転がった顔あたりに光が注いでる。


恐る恐る隣を見れば、盛上がってる布団。


……。


…最悪だ。


額に手を乗せ俯き、昨日の記憶を手繰り寄せる。


何度、記憶を辿っても、何故こんなことになってるのか分からない。


…化粧は落ちてない。


自分のまつ毛の感触で確認して、次は自分の身体に目をやる。


…はぁ。


多分ヤツの服なんだろう。


下着はちゃんと着用されたまま、黒の長袖のTシャツを着てる。


ペラっと自分の足にかかった布団をめくると、スーツパンツは脱がされていた。

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