独占欲強めな社長と政略結婚したら、トキメキ多めで困ってます

 独り言を言いながら社長室の端に置いてあるコーヒーメーカーでコーヒーを淹れ、湯気の立ちこめるコーヒーを一口飲んだ。
 そんなとき、偶然に彼女と出会った。

 ウェディングドレスを着た詩織が目の前に急に現れて、夢じゃないかと目を疑った。

 あまり立ち寄ることのない知り合いの会社にたまたま用があって出向いていたときの帰り、エレベーターに乗ろうとしてきたのが詩織だった。

 本当に信じられなかった。ずっと話をしたかった女性が目の前にいるということに軽くパニックだった。

 心臓が爆発しそうなほど動いて、変な汗はかくし、妙なテンションになりそうになって、でも変な人だと思われないように冷静を装っていた。

 ドレスのまま帰れないと困っていた彼女を助けるため俺にできることをする。
 好意を持っている女性にあれくらいのことをするのは、当然のことだ。
それ以上にもっとできることがあったらしてあげたかったくらいだった。
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