独占欲強めな社長と政略結婚したら、トキメキ多めで困ってます
柄にもなく純粋でくすぐったいような気持ちで埋め尽くされて幸せに浸っている。
詩織がいると、張りつめていた空気が柔らかくなる。
詩織のことが好きだな、と噛み締めて、ふと隣を見ると彼女は頭を揺らして眠りそうになっている。
疲れているんだな、と思って静かにしていると、そのまま窓の方に頭を預けて眠ってしまった。
その姿でさえ可愛くて仕方ない。
こんなに可愛いこの女性が俺の妻になってくれた。
好きで好きで仕方ない詩織を独占できているという優越感がたまらない。
このままずっと、俺だけのものでいてほしい。
こんなに素敵なひとだということを、誰にも知られずに俺だけが知っていたい。
初恋のような気持ちを抱いて、三十歳にもなって子供みたいだなと自嘲する。
あー、気を抜いたら触れてしまいそう。
でもまだ我慢。
大人なんだから、我慢しろ、俺。
ぐっすりと眠っている様子を見て、気を許してくれているのか、男として意識されていないのか、複雑な気持ちを抱えながら彼女の寝顔を見つめていた。