独占欲強めな社長と政略結婚したら、トキメキ多めで困ってます
「あの、すみません……写真を撮ってもらっていいですか?」
「え? あ、はい……」
突然こんなところで声をかけたものだから、見知らぬ男性は驚いていたものの承諾してくれた。
「じゃあ、撮ってもらおうか」
「はい」
佐々木さんは先程受け取った婚姻届受理証明書を持って、私の肩に手を回す。
「はい、片方は詩織が持って」
「えっ!」
「ほら、早く」
詩織って言った?
私のこと、名前で呼んだ……。
そりゃそうだよね、私たち夫婦になったんだし、ここで苗字呼びしていたら怪しまれる。
っていうか、この写真の撮り方、私のやりたかったやつだ――!
きゃーっ! と叫びたいくらい興奮してドキドキしながら、カメラに向かって笑顔を向ける。