独占欲強めな社長と政略結婚したら、トキメキ多めで困ってます

 壁についているドアホンに近づいて点滅しているボタンを押すと、コンシェルジュさんの声がした。

『佐々木さまがお帰りです』
「は、はい! ありがとうございます」

 事前に彼が帰ることを知らせてくださいとお願いしておいてよかった。
そうじゃなきゃ、急に帰って来られたら心臓が飛び出るほど驚いてしまいそうだからだ。

 コンシェルジュさんから連絡をもらったから、私は彼が部屋に戻ってくるまでの間に、いろいろと準備する。

……と言っても、ああでもないこうでもない、と無駄に部屋の中を歩き回っただけなんだけど。

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