独占欲強めな社長と政略結婚したら、トキメキ多めで困ってます
「ただいま」
現在時刻十八時。
ものすごく多忙な人だと聞いていた割に、優良企業ばりの早い帰宅だ。
「おかえりなさい」
晴樹から持っていけと渡されていた、新妻らしい大きめのリボンが施された二枚重ねスカート風のエプロン。
きっと晴樹が私のために手作りしてくれたのだろう。とても可愛い。
こんな格好で出迎えるなんて、本当に新婚夫婦みたいだと感動している間に、彼は靴を脱いで部屋の中に上がった。
「あの、カバン……」
「いいよ、そこまで頑張らなくても。楽にして」
「いいえ、だめです。ちゃんと、奥さんとしての務めを果たさないと」
「へぇ……」
意気込んでそう言うと、意地悪そうな表情で見下ろされる。その表情にドキっとしていると、彼は私に迫ってきた。